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自作ロジンフラックス
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    写真1:ロジン フラックス

     

    IPA イソプロピルアルコール 1ℓ(¥1280-)」に「松やに(ロジン)粉末・小塊品 500g入×2 (¥2180-)」1Kg を溶かし自作した物。ロジンが溶けきらず、下に沈殿しています。ロジンで飽和している溶液という事になる。

     

     自作のプリント基板を使っていると気になるのは銅箔の腐食(指紋が見える)。そのままで使っていると銅箔が腐食し最悪の場合には配線パターンが断線してしまいます。まあ、フラックスを綺麗に除去しソルダーレジストを塗っておけば良いだけなんですが(面倒)。

     

     昔は、銅箔全面にハンダで覆ってしまうような事をしていました(アマチュア無線家が作る高周波用の回路基板によく見られる方法)。その後、「サンポールメッキ(錫)を試す (03/21)」のように生基板に錫をメッキし、それをフライス盤で削って回路基板を作っていました。

     

     最近試しているのが写真1のロジンフラックスです。ロジンそのものを使っているので非活性化ロジンと言われているものです。洗浄しなく良いのが利点で、ロジンフラックスを回路基板に塗って乾かすと基板表面がロジンで薄く覆われ銅箔の酸化を防いでくれます。

     

     私の場合、銅箔の表面をロジン膜で覆うのが目的なので写真1のようにムチャクチャ濃いロジン液を使っています(普通はロジン10%程度)。基板にロジンフラックスを塗って100℃前後の温度で数時間加熱し溶剤のIPAを飛ばしています。乾くとベトつかずスベスベしています。欠点はパーツの取り付け穴に入り込んだロジンが固まってしまう事でしょうか。「ロジンフラックス」は半田フラックスとしての用途(若干弱い)と銅箔の酸化防止に役立つ優れものではないかと思っています。

     

    写真2:銅箔の酸化防止効果のあるロジンフラックス

     

     写真2はロジンを塗った回路基板になります。銅箔の酸化が防がれ銅箔表面が綺麗なのが判ると思います。

     

     自作した写真1の「ロジンフラックス」ですが。これ使っても中々減りません(一生モノのような気がします)。3千円チョイで使いきれない程の「ロジンフラックス」が得られるので試してみてはいかがでしょうか。

     

    以上、参考まで

    | 電子工作 | 11:29 | comments(4) | - |
    SG-003A の信号が変!
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       電圧リファレンスの記事で紹介している SG-003A ですが、電圧リファレンスとして使うには問題があるかもしれません。今日はそのお話です。

       

       最近、特に目的は無かったのですが 24ビットの AD コンバーターを使ってみたいという衝動に駆られまして。Amazon から「ADS1256 アナログ - デジタル変換 24 ビット 8 チャネル モジュール」と「 ADS1220 24ビットA / Dモジュール」を購入しました。

       

      ● 中華製のモジュールには注意しましょう

       

       話は別の方向に飛んでしまうのですが。中華製のモジュールを購入する時(した時)には注意する必要があります。今回は2枚のモジュールを購入したのですが。1枚目の「ADS1256 アナログ - デジタル変換 24 ビット 8 チャネル モジュール」を眺めていたら変な事に気が付きました。

       

      写真1

       

       電圧リファレンスICに REF03 が使われているはずなのに、実際には写真1のように三端子レギュレータの LM337 が取り付けられています。出力も 2.5V ではなく印加した電源電圧がそのまま出力されています。これはもう完全に不良品ですね。何故にこんな間違いが起こるのでしょうか。

       

      写真2

       

       色々考えてみて、ふと思ったのは。「ADS1256 アナログ - デジタル変換 24 ビット 8 チャネル モジュール」に紹介されているモジュールの写真2。電圧リファレンスICの REF03 を見ると「REF03 G 337 C9055」と書かれています。何故か偶然にも 337 なる数字があるんです。この文字を見て「REF03 G 337 C9055」と LM337 を混同してしまったとか。ん〜ありえん!

       

      写真3

       

       ADS1256 を試すのは諦め、2枚目の「 ADS1220 24ビットA / Dモジュール」の方に移ります。しっかりハンダつけされているか確認したところ、写真3(赤丸破線)のように IC の AIN0 ピンと AIN1 ピンにハンダブリッジがあり短絡しているようです。テスターで導通確認したら、しっかり短絡しています。この程度ならハンダ吸取線で解決できるので大きな問題では無さそう。使う前、モジュールの確認は重要です!

       

       今回は購入した2枚のモジュールに問題があるという珍しい(いや中華製なら普通か!)事象。なので話を飛ばして記録しておきます。中華製のモジュールを購入したらしっかり確認してから使う事に。

       

      ● SG-003A の信号

       

       話を本題、「 ADS1220 24ビットA / Dモジュール」の動作試験のお話に戻ります。Arduino の便利な所は、大抵のデバイスでライブラリーが用意されている事です。今回は「Protocentral/Protocentral_ADS1220: ADS1220 arduino library」のライブラリを使わせていただきました(ありがとうございます)。Arduino nano に Example1 の組合せで動作試験を行いました。Example1 には結線の方法も記載されています(なんと親切な!)。

       

       で、テスト用の信号に何を使おうかと。そこで今回は電圧リファレンスの記事で紹介している「YMax DC 4-20mA信号発生器」と SG-003A を使う事にしました。ADS1220 のゲイン1のフルスケールは 2.048V なので 1V の電圧を ADS1220 の Ch.0 と Ch.1 に入力。その結果が下記グラフです。

       

       

       

       赤線の「YMax DC 4-20mA信号発生器」の測定結果はノイズはあるものの、まあそれなりの結果。0.1mV まではブレットボード試作に適当に作った回路でも使えそうです。しかしです、 SG-003A 信号の測定結果を見ると。ノイズではなく周期的に変動する信号として測定されています。 Ch.0 と Ch.1 を交換しても同じで SG-003A の測定結果だけノコギリ状に周期的変動する信号として測定されます。SG-003A の電圧設定は 1mV からなので、それ以下の電圧に関しては誤差範囲内なのかも。でも24ビットAD コンバーターを校正する電圧リファレンスに SG-003A は使えそうにありませんね。

       

      以上、参考まで

      | 電子工作 | 09:11 | comments(0) | - |
      ケルビンクリップ(4線式計測用)
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         欲しいな〜と思っていた物が Amazon で見つけたので購入してしまいました。それはケルビンクリップという物。ディスクトップのマルチメータで、抵抗計測する時に差し込み口が4つ使った4線式の抵抗計測がありますよね。それに使うものです。

         

        ケルビンテストクリップ Amazon ¥ 1,238

         

         実はケルビンクリップという名前を知ったのは Amazon で見つけた時で、それまで知らなかったんです(Google & Amazon さん勉強になります)。2個でよかったのですが3個セット(何で?)で¥1238- と安いのか高いのか分かりませんが欲しかったのでポチり。

         

        未校正で1mΩ

         

         私がいつも使っている LCR メーターは秋月電子から購入した DE-5000 (20年近く使っているような気がしますが、まだ売っているんですね!)です。これまで、ワニ口クリップを使った擬似4線式テストプローブの「LCRメータDE−5000用 テストリード TL−21」を使っていたのですが。ケルビンクリップが手に入ったので改造(交換)して見ました。

         

        LCRメータDE−5000用 テストリード TL−21

         

         ワニ口クリップの結線をケルビンクリップに替えただけです。コードは古くなった USB ケーブルで代用。USB ケーブルは4線+シールドなので、最初は一本で出来るだろうと思っていたのですが中の線が細すぎて断念。写真のように2本使っています。

         

         

         早速、テストです。写真左は秋月電子から購入した「小型クリップ付コード」です。抵抗値は296mΩと結構大きい値ですね。電源周りの試験には使えそうもありません。写真右は自作したクリップコードです。抵抗値は25mΩと1/10以下です。電源周りの試験に問題なく使えそうです。この傾向はブレットボードで使うジャンパーワイヤでも一緒です(こちらのジャンパーワイヤはマトモ)。でも何で10倍も違うんでしょうか? 抵抗値の高い線を使っているからというのは分かるんですが(このジャンパーワイヤは磁石に付くので鉄線を使っています)。信号用なら少々抵抗が高くても問題ありません。電源用だと電圧降下が大きすぎて使えそうもないような気がするのですが。でも助けられたことも多々あります。ブレットボードで作業しているとショートさせることが良くあります。特に最近はリチウムイオンバッテリーを使うことが多くなったので抵抗値の低いジャンパー線を使うとバチッと火花が。その点、秋月電子の安いジャンパー線だと熱くなるか煙が上がるかでショートしているのが分かります。このためにワザと高い抵抗のジャンパー線を作っているのでしょうか? 解りません。

         

         まあ電源ラインの試験で使う程度なら自作で十分なので.........

         

        以上

        | 電子工作 | 14:27 | comments(0) | - |
        書込み不能になった ATMega328P を復活
        0

           プログラミング不能になった ATMega328P が3個も出てきました。以前、ATTiny85 でも同様な不具合があり「ATTiny85、壊れたように見える」の記事にも書いていますが、高電圧(12V)でヒューズをリセットする装置を作り解決しています。

           

           今回の ATMega328P もヒューズのリセットで復活するのではないかと。Google で検索したら「Arduino-based AVR High Voltage Programmer -」がヒット。わかりやすかったのでさっそく作って見ることに。

           

           メインになる基板は Arduino Uno ですが、勿体無いので「ATMEGA168/328用マイコンボード(I/Oボード)」を使用。Uno の上にのせるヒューズリセッター基板には「Arduino用ユニバーサル基板 ガラスコンポジット」を使いました。

           

           

           書込み用の 12V を別途用意するのは面倒なので外部電源(2V ACアダプター)をそのまま使っています。CPU 用の5Vは 12V を三端子レギュレータで作っています( Uno の Vin に 12V が来ています)。スタンドアローンで使うので電源スイッチを取付けています。その配線はブリッジダイオードを取り外し結線しています。なのでセンターがプラスの 12V ACアダプターが必須。

           

           そうそう CPU は ATMega328P を ATMega168P に交換しています(使い勝手が悪いので最後まで残っていた物)。

           

           

           上記写真は Uno 互換ボードの上に High Voltage Programmer の基板をのせた様子になります。

           

           プログラムは「HVFuse.pde」を使わせていただきました。ただヒューズが違うようで、私は

           

          #define  HFUSE  0xD2

          #define  LFUSE  0xFF

           

          に変更しています。

           

           この「Arduino-based AVR High Voltage Programmer -」で書込み不能になっていた ATMega328P が復活。たった3個の ATMega328P のために4時間の作業。新しく購入した方が良かったかも。

           

          以上

          | 電子工作 | 06:55 | comments(0) | - |
          FT232RL モジュールから偽物チップを取り外す
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             今日のお話は昨日の続きになります。

             

             偽物の FT232RL チップを使っている中華製モジュール。FT232RL チップを交換すべく正規の FT232RL を秋月電子に注文(昨日)。たぶん今日届くはず。なので先にモジュール基板から偽物の FT232RL チップを取外す作業をして見ます。

             

            (1)FakeChip を使っている FT232RL モジュール

             

             

             右側が中華製 FT232RL モジュールで左側は低融点ハンダ(自作)になります。このモジュールから偽物 FT232RL チップを取り外し正規のチップに交換する予定。チップの取り外しに使うのが写真左にある低融点ハンダ低融点ハンダ(ダルセ合金)の溶ける温度は 92℃(多分)です。

             

            (2)チップの足に低融点ハンダを盛る

             

             

             取外すチップの足に低融点ハンダを盛ります(フラックスはたっぷり塗っておきましょう)。ちょっと量が多かったかも。ハンダゴテの温度はとりあえず300℃。低融点ハンダ(ダルセ合金)の溶ける温度が 92℃なのに300℃のハンダゴテを使うのは??と思うかもしれません。チップのハンダが低融点ハンダに溶け込むよう(馴染むよう)高い温度にしています。

             

            (3)あら不思議!

             

             

             チップの足に低融点ハンダをのせている間にチップが動き出してしまいました。低融点ハンダが固まる前に低融点ハンダをのせ終わってしまったのでチップが外れてしまったようです。ハンダゴテよりヒートガンの方がよかったかも。

             

            (4)お掃除です

             

             

             基板に残っている低融点ハンダは基板を逆さまにしてハンダゴテを当てると簡単に滴下します。まだランドに付いているので低融点ハンダではなく普通のハンダを盛って低融点ハンダを洗います(普通のハンダを結構タップリ使います)。あとはハンダ吸い取り線でハンダを除去。残ったフラックスはアルコール(イソプロパノール:乾くのが遅いので掃除しやすい)で取り除きます。これで偽物 FT232RL チップの取り外しは完了です。低融点ハンダって便利ですね〜

             

            以上

             

            追加  [2022/12/06 15:07:06] 

             秋月電子から FT232RL チップが届いたので取付けた。動作確認の結果、USBポートが認識できなくなる問題は解決。動作もすこぶる快調(これが普通なんだよな〜)。Amazon から購入した FT232RL モジュールは ¥330- で基板を購入したと思うことに。また 0.65mmピッチのハンダ付け練習に使ったことにしよう!!!!

             

            | 電子工作 | 06:33 | comments(0) | - |
            中華製偽物ICチップ
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               今日は偽物チップを使ってる中華製モジュールのお話です。

               

               Amazon で最近 Arduino Nano の値段が高くなり代替え品を探していました(手持ち在庫の中から)。で、見つかったのが Pro.Mini (@ ¥320- で購入) が7個と秋月電子の UNO 互換マイコンボード (基板のみ)が10枚。足りないのが USBシリアル変換モジュール。Nano はこれが付いているから便利だったんです。

               

               USBシリアル変換モジュールを探すべく Amazon を徘徊していたら「KKHMF 3個 ミニ FTDI232 3.3V 5.5V FT232RL FTDI USB−TTL シリアル コンバーター アダプター モジュール for Arduino」を発見。3枚で ¥990- なので、こりゃお買い得ということでポチり。

               

               USBシリアル変換モジュールが届き、早速 Pro.Min に接続して試験。問題なく動作。これは使えそうです。と思ったのは最初だけ。USBシリアル変換モジュールからUSBケーブルを取り外すと USB が暴走? と言うか USB が認識できなくなります(私が使っているのは MacOS X)。再起動しないと無理ですね。何回か使っていると MacOS X がクラッシュで再起動。こりゃ大変だとシリアルポートを調べて見たら、

               

               

              のような A50285BI という番号が。Google 検索すると「Fake FTDI FT232R Chip」という記事が沢山ヒットします。偽物のチップを使ったモジュールを買わされてしまったようです(まあモジュール一枚当たり¥330-なので明らかに偽物だよな!)。前回は降圧型DC-DCコンバータモジュール。偽物の LM2596 を使ったモジュールでした(スイッチング周波数が仕様より低いので判明)。まあ効率が悪いですが使える事は使えるのでそのまま使っています。

               

               今回のは MacOS X 側に影響があるだけにタチが悪いと思います。なので秋月電子の「USBシリアル変換IC FT232RL 」と交換しようかと。となると費用はチップが¥550なのでモジュールと合わせて¥880- となります。それなら最初から「FT232RL USBシリアル変換モジュール  」を買っとけばよかった(後悔)。

               

               愚痴だけじゃツマラナイので「秋月電子の UNO 互換マイコンボード (基板のみ)」に偽物チップを使った「FT232RL FTDI USB−TTL シリアル コンバーター」を取り付けた写真を紹介します。

               

               

               写真左側の赤い基板が「FT232RL FTDI USB−TTL シリアル コンバーター」になります。

               

               

               CTS, 3.3V, 5V の3本のピン以外はピンヘッダで直接ハンダ付けできます。CTSは使わず 3.3V, 5V のピンは写真のように一列ずらします。一応、サンプルの Blink で書込みと動作を確認しているので大丈夫かと。

               

               FT232RL は秋月電子に注文したので届いたら交換する予定。チップの取り外しには低融点ハンダを使う予定。

               

              以上

              | 電子工作 | 09:23 | comments(0) | - |
              電圧リファレンス
              0

                 何故かデジタルマルチテスターがいたるところに転がっている。部屋の中をパッと見渡しただけで5台は確認できる。いやもっとあるな〜、ディスクトップの二台が棚に鎮座している。

                 

                 これらテスター、困ったことに同じ電圧を測っているにも関わらず全部異なる値を示す。どれを信じたら良いんだろう。

                 

                 という疑問、感じた事ありませんか? 最近、ニッケル水素充電池の充電回路を作っているのですがマイコン(ATMega328P)の基準になる電圧(Vref:内部基準電位 1.1V)がチップによって結構違うんです(1.076V だったり 1.101V だったり)。個人的に1台しか作らない場合には ATMega328P の 21番ピン(Aref) に出力されている電圧をテスターで計測しプログラムで Vref として使えば済む話。でも複数台(量産?)作るとなると、使うチップ毎に Vref を計測し EEPROM に書き込んで使うことになります。そこで活躍するのが電圧リファレンス。

                 

                 最初の頃はシャントレギュレータの LM431 で外部基準になる電圧を作っていたのですが。トリマポテンショメータで調整するのって面倒なんですよね。

                 

                 

                 そこで目をつけたのが AD584 を使った電圧リファレンスモジュール(電圧リファレンス・モジュール¥ 2,099で購入、値上がりしているようです)。2.5V, 5.0V, 7.5V, 10.0V の正確な電圧を出力してくれます。この基準電圧をマイコンの ADC に接続し Vref を計算。その Vref を EEPROM に書き込んでおけばいつでも正確な Vref を使うことができます。欠点は4種類の電圧しか出力できない事。できれば基準電圧を広い範囲で出力できれば便利なんですが。

                 

                 

                 電圧だけじゃ物足りない。電流の基準があっても良いじゃないかと次に目をつけたのが上記写真に写っているシグナルジェネレーター(YMax DC 4-20mA信号発生器¥ 3,280で購入)。工場で使う測定器とか制御機器のキャリブレーションに使うものらしいです。これマイナスの電圧も出力できるという事で購入したのですが、マイナスの出力って使いませんね。

                 これ Amazon で一番安そうなところでポチり。電源がUSBでした(ケーブルが邪魔)。他販売店の LiPo バッテリーが入っているのと違いがなさそうなので Li-Po バッテリーを追加購入(EEMB 3.7V リチウムイオン ポリマー電池 ¥ 1,099 )。試して見たら問題なく USB から充電できました。JST コネクタのプラスマイナスが逆なのでご注意を。

                 

                 

                 電圧・電流の出力だけじゃなく入力があっても良いんじゃね? ということで見つけたのが上の写真の SG-003A(0-10V4-20mAh調整可能な電流電圧シミュレーター信号ジェネレーターソース¥ 9,114で購入)。基準電圧の出力と電圧電流の計測(テスター?)。指定した時間毎に変化する三角波やノコギリ波の信号を出力してくれたり。そのデータのグラフ(トレンド図)を表示してくれます。そうそう、電圧や電流を指定した単位に変換する機能もあります。例えば 1V を 2000rpm と表示するような感じ(1.5V なら 3000rpm)。そう言えば使わないですが PWM の出力もあるようです。最近は SG-003A ばかり使っています。Amazon だと同じ商品でも値段が倍以上違うのでポチるときはよく調べてからの方が良いと思います。ちなみに私は¥9114-で購入しています。

                 

                以上、参考まで

                 

                | 電子工作 | 15:47 | comments(0) | - |
                Arduino nano を ATMega328P のエミュレータとして使う
                0

                   久々のブログ更新になります。今日は Arduino nano を ATMega328P のエミュレータとして使うお話です。最近の電子工作では安くて小型な ATTiny85 を使うことが多いです。ですが表示に OLED なんか使いたいな〜と思うと RAM やら Flash メモリが足りなくなってしまう問題が発生します(当然 IO も足りません)。

                   

                   そこでメモリーも IO も沢山付いている ATMega328P を使うことになってしまいます。ブレットボードで試作する時は Arduino nano を使います。で、組込時は ATMega328P にプログムを書き込んで使うことになります。

                   

                   話は変わりますが、最近 nano 高くなっていません? 2016年に Amzon で一枚当たり ¥320 で購入しています。今、Amazon を見ると千円以上しています。この値段を見たら ESP32 にしてしまいますよね。

                   

                   

                   この写真は今作っているニッケル水素充電池用の充電器。組み上がった時点でバグが見つかると修正が面倒。Arduino nano のピン配列と ATMega328P のピン配列が一緒なら差し替えてデバックできるのにな〜と、思っていました。

                   

                   思っているなら作ったら? と神の声が聞こえてきたような?

                   

                   

                   そこで作って見たのが上記写真のエミュレータ。Arduino nano を ATMega328P にする物です。作り方はいたって簡単で、28pin ICソケットをピンヘッダーで延長しユニバーサル基板に取り付けます。上に ATMega32p 用のラベルを貼付け Arduino nano に対応するピンを接続します。そうそう Xtal と TX,RX,Aref は無接続にします。

                   

                   

                   この写真が Arduino nano を ATMega328P のエミュレータとして使っているところ。この状態ででバッキングします。シリアル通信ができるのでバッキングに重宝しています。バッキングが終了したら「装置を使って書き込む」と完成です。私は書き込み装置に AVR ISP MKII を使っています(速いので)。

                   

                   こんなに便利なもの、何故に今まで作っていなかったのか、今思うと不思議です。

                   

                  以上、参考まで

                   

                  P.S.

                   ATMega328P の ADC って直線性が悪いような

                  | 電子工作 | 09:08 | comments(0) | - |
                  熱電対の修理(加工?)
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                     前回のブログで低融点ハンダの製作記事を紹介しました。その時に使った温度計のセンサー(K型熱電対)が写真のように汚れています。そこで今日は熱電対の修理というか加工の紹介をします。

                     

                     

                     写真はいつも使っている熱電対式の温度計。単三型ニッケル水素充電池2本で1ヶ月連続稼働できる優れものです。連続で使うことはあまりないので1年以上電池の交換はしていませんね。

                     

                     写真に写っている熱電対は低融点ハンダを自作した時に使ったものです。写真の様にハンダが付着し汚れてしまいました。よく見たら被覆が樹脂なので、本来はハンダの溶ける温度には使えないやつですね。たまたま温度計に刺さっていたセンサーをそのまま使ったのでしょう。これ多分ですがテスターに付属していたセンサーだと思います。

                     

                     熱電対は使うと汚れるのが当たり前。消耗品と考えた方が良いので新しくしましょう。新しいものに交換すると言ってもタダではないですから熱電対の先端部分だけ新しくします。修理し綺麗なセンサーとして再利用するということです。

                     

                     

                     まずは熱電対の汚れた部分をサクッと切って綺麗な部分だけにします。被覆を取り除くと写真の様に2本の線が出てきます。K型熱電対なので線の材料は+極がクロメルでー極がアルメルになります。見ただけでは判りませんね(まあどうでも良いですが!)。

                     

                     

                     この2本の線を写真のように縒っておきます。このままでも普通にセンサーとして使えますが。接触不良で計測値が安定しない恐れもあるので、この縒った部分を高温で溶かします。そうそう、測定対象の温度がハンダの溶ける温度(180℃)以下ならハンダでくっつけても使えます。場合によっては縒って測定対象にネジ止めって事もたまにあります(結構良い加減に使っているな〜)。

                     

                     注意点なんですが、ー極側のアルメル材なんですが熱に弱いのか酸化で変質するのか判りませんがアルメルとクロメルを溶かすと接合部でアルメルが細く脆くなり断線しやすいです。なのでアルメルは応力が加わらないよう曲げないようにした方が良いかもしれません(私の感覚的な経験なので間違っているかも)。


                     

                     さて、この縒った部分を高温で溶かすのですが、私は高圧のアーク放電を利用しています。他の方法は後で紹介します。この高圧アーク放電で熱電対の溶着を紹介する動画を作っているので貼っておきます。アーク放電なので一瞬で終わってしまいます。

                     

                     

                     この縒った部分に動画のように高電圧のアーク放電をかけると写真のように溶けて溶着します。写真を見て分かるよう溶けてボール状になった部分が少し黒くなっています。表面が酸化し少し弱くなっています。断線してないか確認した方が良いです。本当なら酸素のない環境(例えばアルゴンガス環境)で行えば綺麗な銀色のボールになるのですが。

                     

                     これで熱電対の修理(加工)は終了です。熱電対が若干短くなるだけで何度でも使えます。私は高電圧アークを使っていますが、他にも色々と方法はあります。「 http://zatubun.nis-lab.moo.jp/?eid=420 」で色々試しているので興味があればどうぞ。最初の頃は自動車用の鉛バッテリーを2個直列にして使っていましたね。失敗すると先端のボール部分だけ吹っ飛んで火傷することも度々。

                     

                     熱電対は使うと汚れてしまうので消耗品的な使い方をします。大抵は一回の実験毎に取り替えています。熱電対は安いのですが毎回交換するとなると結構な出費。そこで私は長めの熱電対を購入するとか(結構邪魔ですが)。熱電対の延長ケーブルを購入しています(20メートルで2千年弱)。熱電対の延長ケーブルって熱電対そのもの。これを今日紹介した方法で加工して使っています。

                     

                    以上

                    | 電子工作 | 06:11 | comments(1) | - |
                    低融点ハンダ
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                       最近、あまり面白い事をしていないので3ヶ月ぶりのブログになります。

                       

                       実はジャンク基板に取り付けられたパーツ(コネクタやリレー)を使う事になったのですが。物が大きいだけに取外しが大変。楽に取る方法が無いかな〜と調べていたら低融点ハンダなるものを使った動画が見つかりました。

                       

                       低融点ハンダ、いくらぐらいするのか調べて見たら「サンハヤト 特殊ハンダ(一般タイプ) SMD-H05」で4千円以上するようです。自作するのも面白いかもと調べて見ました。

                       

                      Bi Pb Sn その他 融点
                      ダルセ合金 50 25 25 92℃
                      ニュートン合金 52 32 16 95℃
                      ローズ合金 50 25-28 22-25 94〜98℃
                      ウッド合金 50 26.7 13.3 Cd10% 70℃
                      セロセーフ合金 42.5 37.7 11.3 Cd8.5% 74℃
                      フィールド合金 32.5 16.5 In51% 62℃

                       

                       

                       

                       

                       この表を見ると成分としてビスマス・鉛・錫にカドミウムもしくはインジウムが使われているようです。カドミウムは毒性があるので論外。インジウムは高価なので論外。となるとダルセ合金・ニュートン合金・ローズ合金になります。鉛は釣用の重りがあります。錫は回路基板の錫メッキに使っているので在庫があります。で。残るのはビスマス。ビスマスは購入す必要があります。Amazon で 1Kg 4千円強、結構しますね。
                       目標はダルセ合金(ビスマス50・錫25・鉛25)で融点が92℃です。実際は Bi 208.27 g 、Sn 103.09 g、Pb 102.89 g になりました(ほとんど適当)。

                       溶かして完成したのが上記写真の低融点ハンダ。融点はハッキリ確認できなかったのですが、沸騰したお湯の中で水銀のように液状になったので、融点は高くても100℃以下であることは確実でしょう。

                       大きめなパーツ(コネクタやリレー)を基板から取外して見ました。写真のように実にあっさりと取外すことができました。低融点ハンダの威力をまざまざと見せつけられた感じです。溶ける温度が低いのでハンダは酸化されず綺麗なまま。なので再利用できるんですね(想定外)。作る時点で低融点ハンダが再利用できるとは思っていなかったので大量(400g)に作ってしまった訳で。これどうしようかな〜

                       

                       心配なのは。取り外したパーツのピンに付着した低融点ハンダ。パーツの再利用時に問題ないのだろうか。まあ使って見て時間をかけて調べるしか無いですね。

                       

                      以上

                      | 電子工作 | 11:42 | comments(0) | - |
                      自作マイクロ分光器の現在
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                        ● 最近のマイクロ分光器

                         

                         昨年の7月頃に作っていたマイクロ分光器。これは秋月電子で売っている「マイクロ分光器 C12880MA 」を使っています。分解能 は max 15nm と良くありませんが素人が遊ぶにはなんら問題無いと思います。

                         

                         

                         以前はバラック状態で配線むき出し。ショートの危険もありました。あれから8ヶ月経ち現在は写真のようにアクリルケースに入れて使っています。

                         

                         電源はダイソーの 4000mAh モバイルバッテリー。モバイルバッテリーを分解し LiPo バッテリーを取り出して使っています(Amazon から購入するより安いし容量も公称と一致するので変な心配なし)。昇圧せず三端子レギュレータで 3.3V を作り ESP32 に給電しています。使っている三端子レギュレータは NJM2396F33 です。ドロップ電圧が 0.2V なので LiPo バッテリーが 3.5V になるまで使えることに。あまり意味はないのですが、このバッテリーで24時間の連続稼働ができました。バッテリー駆動なので気軽に外に持っていけるので.....遊べます。

                         

                         写真は昨年の8月に測定した太陽光のスペクトルを表示しています(太陽光は強烈なので直接は無理。なので実際には雲になります)。測定結果はスクリーンショットだけではなく計測データやその他の再処理に必要なデータを SD カードに保存できるようにしています。なので写真のように過去データを再処理するのも楽になっています。8ヶ月で SD カードに保存したデータは 335個でした。メインは LED の発光波長の確認。同じロット(リール?)でも波長のバラツキは結構あります。それと透明アクリル板の透過特性の確認です。実験に端材のアクリル板を使うのでどんな特性なのか不明。普通の透明アクリル板は 400nm まで透明ですが、稀に 420nm 以上をカットするアクリル板もあります。アクリル板を使う前の確認ですね。分光分析ってあまり使わないと思っていたのですが意外に使うものです。

                         

                        ● 蛍光灯と殺菌灯

                         

                         パーツ箱を漁っていたら4Wの殺菌灯が見つかりました。以前から気になっていたのですが。蛍光灯と殺菌灯は両方とも水銀蒸気の中でアーク放電させたもの。蛍光灯は殺菌灯のガラス管内に蛍光物質を塗布しているだけ。殺菌灯を作るより蛍光灯を作る方が作業工程も増えるし蛍光物質も必要なはず。なら殺菌灯より蛍光灯の方が高いはずです。でも殺菌灯の方が数倍高価。何故なんだろう。蛍光灯と殺菌灯は別物なんでしょうか。

                         

                         と、まあ下らない疑問を持った時もありました。殺菌灯は紫外線を通す石英ガラスを使う訳で、高いのでしょうね。

                         

                        ● 蛍光灯と殺菌灯のスペクトル

                         

                         頭の中では蛍光灯の輝線スペクトルも殺菌灯の輝線スペクトルも同じ位置(波長)にあるはず、と理解しているのですが、実際に計測した経験が無いだけにモヤモヤします。なので調べてみました。

                         

                         

                         写真左側が4Wの殺菌灯になります。交流で駆動していると思っていたのですが、実際に見ると電源は直流のようで、教科書的な直流の放電現象が見られます(交流駆動時の写真は備考に!)。下が陰極で上が陽極。下から順に陰極グロー、ファラデー暗部、陽光柱、陽極暗部が確認できます。

                         

                         写真右側の3つのスペクトルは、上は殺菌灯の陽光柱部のスペクトル、中は写真には写っていませんが一般的な蛍光灯(20W)のスペクトル、下は殺菌灯の陰極グロー部のスペクトルとなっています。

                         

                         写真右側の3つのスペクトルを比べると良く分かると思いますが蛍光灯も殺菌灯も輝線スペクトルの位置は同じことが分かります。これでモヤモヤは解消(単に遊んでいるだけですが)。

                         

                        ● 700nm より長い波長

                         

                         蛍光灯で 700nm より長い波長で色々な輝線スペクトルが見られます。これ何かな〜と思っていたのですが、今回の殺菌灯の測定で陰極グローから出ていた光だと確認できました(これも何となくスッキリ)。無駄に赤外線を出しているんですね。

                         

                        ● 507nm に輝線スペクトル(問題発覚)

                         

                         水銀灯の輝線スペクトル。写真の赤色(?)に 507nm に輝線スペクトルが写っています。水銀灯には 507nm の輝線スペクトルは無いはずです、不思議です。蛍光灯のスペクトルにはありません。何なんでしょうね?

                         

                         蛍光灯には 507nm の輝線スペクトルがありません。となると蛍光灯と殺菌灯の違いは紫外線。そこで紫外線をカットするため透明アクリル板(387nm 以上を通さない短波長遮断フィルタ)で遮蔽して見ました。すると 507nm の輝線スペクトルが消えてしまいます、面白いですね。透明アクリル板は 507nm の光を邪魔しないので減衰するはずがありません。なのに 507nm の輝線スペクトルが消えます。387nm 以上の紫外線に 507nm の輝線スペクトルが現れる原因があるのでしょう。

                         

                         と言うことは 507nm の輝線スペクトルは実際には無く、計測範囲外の紫外線ゴーストである可能性が出てきました。

                         

                         実は、赤外線の方にも同じような問題があります。ハロゲンランプ(黒体放射)を使うと出るはずのない紫外線が測定されると言う問題です。「マイクロ分光器 C12880MA 」の特性(高次光?)なのかも。となるとセンサーに合わせたフィルターが必要なのかもしれませんね。

                         

                        ● 備考

                         

                         

                         殺菌灯を 50Hz の交流駆動にすると写真のように陽光柱だけしか写真には写りません。ちなみに、この装置はコロナ対策で紫外線で空間除菌できるのではと期待して作りました。人感センサーを使い人が居ない時だけ殺菌灯が点灯するようにした物です。この装置、いつもは玄関に置いています。実際に空間除菌の効果があるかどうかは残念ながら不明です(精神的には効果があります、多分)。

                         

                        以上

                        | 電子工作 | 12:58 | comments(0) | - |
                        USB ケーブルチェッカーのお話
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                           遅ればせながら(本当に!)あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。3月も中頃になって年頭の挨拶、歳をとると何もかもが...........

                           

                           さて今日は「USB ケーブルチェッカー」の話になります。最近、USB ケーブルで充電する装置が増えてきていますよね。購入すると USB ケーブルが付属するのでどんどん増えてしまいます。しかも USB ケーブルは鮮度が大事。古いケーブルは何かと問題が生じます。

                           

                           溜まる USB ケーブルですが、データー転送に使おうかとケーブルを取り出し使っても認識されない事があります。ドライバーソフトの問題なのか装置が悪いのか、はたまたパソコン側に問題があるのかと。結局、使っていた USB ケーブルが充電専用だったというオチ。問題なのは見た目でデータ転送用ケーブルなのか充電専用のケーブルなのか判らない点です。調べて見たら micro USB ケーブルの半分は充電専用のケーブルでした。

                           

                           古い USB ケーブルだとバスラインの抵抗が大きく充電時間に大きく影響を与えてしまいます。また、端子が汚れていると抜き差しするたびに流れる電流が変わるというイヤラシイ問題も。充電をチャッチャと終わらすためにはバスライン抵抗の低いケーブルを見つけ出さないと。

                           

                           

                           そこで私は上記写真のような「 BitTradeOne ADUSBCIM USB CABLE CHECKER 2 」を使っています。ケーブルをチェックするだけに5千円は少々高いと思いますが。このチェッカーが有ると本当に便利です。信号線のチェックだけではなくバスラインの抵抗が計測できるので重宝しています。

                           

                           写真のように充電専用ケーブルには「P」と書いています。これがあるだけでも凄く楽です。「G」は Good でバスラインの抵抗が比較的小さいケーブルを意味しています。

                           

                          ● 問題もあり

                           

                           「 USB CABLE CHECKER 2 」は便利なのですが、不安な点もあります。気になるのはバスラインの抵抗計測結果です。接続するたびに計測値が変化する事。私が持っている USB ケーブルが古いためか「HIGHmΩ」と表示され計測できない点です。また、抵抗の計測値自体も値が信用できません。DMM の4端子抵抗計測結果と大きく違うのです。

                           

                          ● 専用計測器を作ってしまえ!

                           

                           「 USB CABLE CHECKER 2 」の抵抗計測機能に疑問を持ち、USB ケーブルのバスライン抵抗を計測する専用機を作る事にしました。

                           

                           

                           上記は自作した USB ケーブルチェッカーの回路図になります。一応、「 USB CABLE CHECKER 2 」のようにデータ転送用か充電専用かを区別できるように各ラインの導通を LED に表示できるようにしています。また、 micro USB の ID ラインが GND と接続しているかを見て OTG ケーブルなのかを判断しています。

                           

                          ● 抵抗計測は4端子式

                           

                           バスラインの抵抗計測は4端子式としました。肝心の定電流回路には LM358 を使って1Ωの基準抵抗に 100mA 流れるように調整します(校正)。基準抵抗の値が DMM の4端子抵抗計測で、例えば 1003.4mΩなら DVM の表示が 1003.4mΩになるよう調整します。回路図的に1Ωの基準抵抗に流れる電流(100mA)と同じ電流が USB ケーブルにも流れるので同じ DVM で測定すれば DVM の精度に関係なく正確な値が測定できます。これなら確実ですね。

                           

                           上記回路図はオペアンプを使った定電流回路にしています。楽をしよと TL431 を使った回路や LM317 を使った定電流回路を試して見たのですが、電源の電圧変動や USB ケーブルの抵抗値の違いで電流が変化してしまい使い物になりませんでした。やっぱりオペアンプを使った定電流回路が一番安定しています。

                           

                           上記回路で意味なく 2SK30A を使っています。これ 1KΩの抵抗で十分かも。LM358 の出力に 0.1μF のコンデンサーが付いています。これは発振防止用なので適当な値を探して下さい。

                           

                          ● 配線図

                           

                           

                           上記はUSB ケーブルチェッカーの配線図になります。基板を秋月電子の「片面ガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Bタイプ」に合わしているので無駄に大きくなってしまいました。USB Type-A と micro USB のコネクタ(メス)ですが、最初、中華製のコネクタを使っていたのですが抜き挿しする度に計測値が異なる問題が発生しています。USB Type-A の方は秋月電子の「USBコネクタDIP化キット (Aメス) 」を使って解決。micro USB の方は「電源用マイクロUSBコネクタDIP化キット 」を使おうとしたのですが VBUS と GND の2つの端子か無いため断念。とりあえず中華製のコネクタを誤魔化して使っています。ちなみに中華製のコネクタは何回か抜き挿しすると、

                           

                           

                          こんな感じに表面実装のコネクターがポロッと剥がれてしまいます。なのでいつまで保つかチョット不安。「ブレッドボード用マイクロBメスUSBコネクタDIP化キット 」を手に入れる必要が!

                           

                          ● ケースはアクリル製

                           

                           

                           ケースは透明アクリル板を Beamo を使って加工。やっぱりレーザー加工機って便利ですね。で完成したのが

                           

                           

                          になります。写真は基準抵抗1Ωのキャリブレーションしている様子になります。

                           

                          ● 信号線の確認

                           

                           

                           この写真は USB ケーブルのラインチェックをしている様子になります。信号線のチェックだけなので DVM には電源が入っていません。4つの LED で両脇の2つのLEDしか点灯していないので、このケーブルは充電専用ケーブルという事になります。

                           

                          ● バスラインの抵抗計測

                           

                           

                           この写真はバスラインの傾向計測の様子になります。一枚目の写真と同じ USB ケーブルをチェックしているのですが、抵抗の計測値が「 USB CABLE CHECKER 2 」の 444mΩとは異なり本機では 300mΩと計測されています。

                           

                           100mΩ以上の差は大きいですね。「 USB CABLE CHECKER 2 」の計測値を信頼するか自作の計測器の方を信頼するか。実際にケーブルを使ってみると実感できると思います。

                           

                          以上

                          | 電子工作 | 09:19 | comments(1) | - |
                          また騙された!
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                             寒くなってきました。最近はやりの電熱ベスト、買ってしまいました。タイトルの「また騙された!」は、この電熱ベストの件では無く、電熱ベストを駆動するモバイルバッテリーのお話です。

                             

                             数年前、Amazon で見つけた ¥999-(現時点で¥1986)のモバイルバッテリー(10000mAh) が一台残っていたので電熱ベストに使っています。当時思ったのですが、10Ah で ¥999 って安すぎない? と思いつつも、容量半分でも良いか〜と7台もまとめて購入してしまいました。その一台が残っていたのです。負荷試験を行って見たら何と 9387mAh, 32.5Wh でした。中華製なのにほぼ公称と同じ容量。騙されました(いや、これは違うか!)。

                             

                             このモバイルバッテリーはそのまま使うのでは無く、中から LiPo バッテリーを取り出し自作の電子機器用の電源に使うつもりで購入した物です。その後、ダイソーから 4000mAh, 10000mAh のモバイルバッテリーが発売されたので、今ではダイソーのモバイルバッテリーを分解して使っています。

                             

                             さて、本題です。

                             

                             このモバイルバッテリー電熱ベストに使うと3時間程度しか稼働できません。5Vへの変換効率は不明ですが、ダイソーのモバイルバッテリーと同じ84%と仮定すると 5V では 27.3Wh (32.5Wh*0.84) だろうと推察できます。電熱ベストの消費電流は 1.8A なので3時間 (27.3Wh/1.8A/5V) 程度しか保たない計算になります(実際の稼働時間に一致します)。

                             

                             私としては稼働時間の長い容量の大きなモバイルバッテリーが欲しかったわけです。 Amazon をさまよっていたら、「モバイルバッテリー 30000mAh 大容量 18W対応 QC&PD3.0 急速充電 販売: Anpower-JP ¥ 2,864」が見つかりました。30000mAh と値段に惹かれて購入してしまったのです。このモバイルバッテリーだと電熱ベストが9時間使えるはず。

                             

                             で、届いた物を見たら厚みが30mmと薄い(薄いと喜ぶはずなんですが私には不安)。10000mAh の LiPo バッテリー(ダイソー)の厚みは9mm程度。30000mAh にするのは3枚重ねる必要があります。厚み的にはギリギリ入りそうですが、固定用の接着剤やバッテリー保護用のクッションスポンジ取付を考えると 30mm に LiPo バッテリー3枚は無理だろうと思います。15000mAh の LiPo を二枚という手はありそうですが縦横のサイズ的に無理があると思います。

                             

                             そんな不安を持ちながら、電熱ベストに接続し試したら6時間半の稼働時間でした(予想の9時間には達せず)。そこで本当の容量を確認するため負荷試験を実施。

                             

                             負荷は 5V, 3A の定電流。この設定で約4時間稼働できました(もうこれで 60Wh って分かりますよね)。結果として、容量は 5V で 11507mAh , 58859mWh でした。仮にモバイルバッテリーに記載された容量 111Wh が正しいとすると 111Wh - 58.9Wh の 52Wh が熱になって消えたはず。負荷試験は4時間なので 13W (52Wh/4h)の電力でモバイルバッテリーを加熱したはず。なのでモバイルバッテリー本体は相当に温度が上がっているはずです。しかし、サーモカメラで見ると、

                             

                             

                            このように室温20℃の環境で38℃にしか上昇していませんでした。一番温度が高いのは定電流負荷に接続するUSBコネクターとUSBテスター部分(40℃)です。消えた 52Wh はどこに行ったんでしょう?

                             

                             まあ普通に考えるとこのモバイルバッテリーの容量は 111Wh ではなく、もっと少ないと考えるのが普通。LiPo バッテリーの電圧 (2.5V〜4.2V) を5Vに昇圧するモジュールの効率を84%(ダイソーのモバイルバッテリーの効率と同じと仮定)とすると。負荷試験の結果である 58.9Wh からモバイルバッテリーに載っている LiPo の容量は 58.9Wh/0.84 の 70Wh と推察できます。平均の電圧を仮に 3.7V とすると 70Wh/3.7V の 18.9Ah になります。説明書の通りであれば 30Ah の容量であるはずが 18.9Ah しか無かったことになります。なのでこのモバイルバッテリーは 10000mAh の LiPo バッテリーを二枚重ねた 20000mAh では無いかと疑われます。

                             

                             実際はモバイルバッテリーを分解し中の LiPo バッテリーを取り出して調べるのが確実でしょう。私はこのまま電熱ベストに使う予定なので分解する気はありません。なので事実は闇の中。

                             

                             このモバイルバッテリーは QC & PD の機能があります。モバイルバッテリーの充電は 8.5V, 2A で出来ています。実際にフル充電は6時間と割と早め。性能的になかなかな物だと思います。また電流をモニターできる点も気に入っています(1A流しても0.8Aと表示するので精度的には疑問がありますが)。

                             

                             思うに、普通に 20000mAh のモバイルバッテリーとして売れば良い機能を持っているだけにそこそこ売れるはず。30000mAh と表記して信用を無くすのは中華にとって不幸なのでは。中華の信用を取り戻すのは子供か孫の世代、大きな負の遺産だと思います(真面目に商売すると損をする社会だからなのかも)。

                             

                             そうそう、私が購入した時の価格は¥2864-でした。でも価格の推移を追っかけると ¥2864 → ¥3580 → ¥4080 → ¥3950 → ¥3850 とコロコロ変動。売れ始めると値段を上げ、売れなくなると値段を下げる。そんなアプリを使って自動で値段を決めているんでしょうか。 20000mAh のモバイルバッテリーを4千円で購入する方は居ないのでは?

                             

                            以上、また騙されてしまったお話でした(ネタが増えたので喜んでいる節も!)。

                            | 雑文 | 07:44 | comments(0) | - |
                            ネイル用では無いですが、もう一つ試しています!
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                              ELEGOO Mercury 硬化装置 405nm

                               

                               ネイル用ばっか注目していたので UV 光造形式3Dプリンターの後処理(再硬化用)に使う ELEGOO Mercury を忘れていました。定格電力が 25W の物で、実際に計測しても 24W〜25W である事を確認しています。ターンテーブルが付いているので影の部分が少なく硬化不良対策になりそう。

                               

                              備考

                              上記 Amazon へのリンク。説明文の中に「電源 バッテリー式」と書いてありますが、これは間違いです。 12V 3A の AC アダプターが付属しています。

                               

                               実際に使って見て 25W しては弱い感じがします。多分 LED とワークの距離があるため実際に弱いのだと思います(光の強さは距離の二乗に反比例)。ネイル用とは異なり再硬化用なので照射時間の長時間設定は容易です。ただし、照射時間は保存できず照射毎に設定が必要です(数があると面倒)。

                               

                               ELEGOO Mercury の LED ライト、波長は 405nm と記載されています。

                               

                               

                               実際にスペクトルを計測すると上記のように 402nm でした。割と長めの波長なので浸透度を考慮しての事だと思います。

                               

                              備考

                               

                               

                               普段使っているのは自作のランプ。「紫外線硬化樹脂用の LED ライト (02/13)」に記事があるので興味があれば読んで下さい。ちなみに 24V 1A の 24W で使っています。結構熱くなるので冷却ファンは必須。

                               

                              以上

                              | 電子工作 | 13:13 | comments(0) | - |
                              ネイル用 UV ランプを使ってみる
                              0

                                 ブログの書き込み、3か月ぶりです。7月には分光分析装置を作っていたのですが仕事が忙しくなり完全停止。ようやく再開できるようになりました。でも、三か月前のことってあまり覚えていないんですよね。

                                 

                                 なので三か月前の状況を思い出すため分光分析装置を使ってみることに。対象はネイル用の UV ランプのスペクトルを測定して見ます。実は自作回路基板の保護(防湿防水防塵)のため基板表面に UV レジンを薄く塗っています。この UV レジン硬化用の光源を探していたのですが、ネイル用の UV ランプが安くて使い勝手が良さそうなので......

                                 

                                 で、Amazon から何種類か購入したので光源のスペクトルも合わせて紹介したいと思います。

                                 

                                (1)Dawn mini ❶

                                UVライト レジン用 硬化ライト LEDネイルドライヤー タイマー設定可能 折りたたみ式手足とも使える UV と LEDダブルライト ジェルネイル と レジンクラフト用

                                 

                                 一番安いネイルランプ。Amazon 価格 ¥599- (100円ショップで買える物らしい)。LED は6個付いて取説には6Wと書いています。実際に計測すると 5V 0.5A しか流れず、 2.5W のようです(何故に中華製は話半分以下なんだろうか)。ボタンの押し方で1分、3分、連続の照射が可能。出力が弱いだけに連続照射が使えるのは嬉しいところ。でも硬化に時間がかかり基板に塗った UV レジンの硬化には不適当。小さく USB 電源で使えるので何かの時には使えそう(捨てるのは勿体無い)。

                                 

                                 

                                 上記は Dawn mini ❶  の UV ランプスペクトル。このネイルランプは1種類の LED を使っていると思っていました。でもスペクトルをみると、弱いですが 371nm にピークが見えます。メインは 400nm (405nm) ですね。

                                 

                                (2)SUN X7

                                LED & UV ネイルライト 180W 業界注目低ヒート機能 全ジェル対応 CCFL不使用 自動感知センサー

                                 

                                 次に試したのが SUN X7(製品の名称が?)。Amazon 価格 ¥2,068- の物。これは 180W に魅かれて選択したネイルランプ。届いてびっくりしたのが電源の AC アダプター。出力が 24V 5A と記載されています。掛け算したら 120W にしかなりません。180W はどこに行ったんでしょうか?。それにこの AC アダプター 120W にしては小さすぎ。 12V 1〜2Aの AC アダプター程度の大きさしかありません。電力計を使って消費電力を測定して見たら 25W 。180W の記載は全くの詐欺ですね。

                                 

                                 このネイルランプ特徴は2種類の LED を使っている事。波長が短いと光の浸透度が弱まるので厚物の硬化には浸透度が深い長めの波長の光が有効。実際に2種類の LED を使っているか調べて見ましょう。

                                 

                                 

                                 これが SUN X7 のスペクトルになります。2つのピークが見えるので2種類の LED を使っているのは嘘では無かったようです。波長の短い方から 369nm, 397nm です。あと緑色の広い範囲に弱いスペクトルが見られます。

                                 

                                 180W ではありませんが、少なくても 25W あるので UV レジンの硬化には使えます。ただ残念なことにタイマーの種類が 10s, 30s, 60s, 99s の4種類しかない点。じっくり長めに照射しようとしても無理みたいです。

                                 

                                 SUN X7 は分解して連続照射可能にするとか、別のタイマー回路をつけるとか、改造が必要のようです。

                                 

                                (3)CX111S

                                【リュミエラ】【CX111S】36W UVライト 

                                 

                                 さて次は真打ち登場になります。(1),(2) のネイルランプは LED を使った機種。ここで紹介する CX111S は蛍光灯ランプ(殺菌灯?)を使った物になります。Amazon 価格は ¥1640 とお手頃。9Wの蛍光灯が4本取り付けられており、定格は 36W。この機種はネイルランプとしてだけではなくクラフトにも使えるよう連続照射可能になっています。好きなだけ照射できるという訳です。

                                 

                                 さて定格が 36W ですが、実際にはどうなんでしょう。電力計で調べて見たら 18W の消費電力でした。9Wのランプではなく5Wのランプを使っているのでしょうか。

                                 

                                 

                                 上記が CX111S のスペクトルになります。基本が水銀ランプなので色々な波長が混ざっています。波長の短い方から 369nm, 402nm, 433nm, 458nm, 488nm, 545nm, 577nm, 612nm, 695~711nm, 763nm, 808nm, 839nm でした。本当なら 300nm より短い波長の紫外線もあるはずなのですが自作の分光分析装置は 300nm より短い波長の計測ができないので......

                                 

                                 価格も手頃で使い勝手も良さそうです。回路基板用 UV レジンの硬化にはこの CX111S を使うことになるのではと思っています。

                                 

                                (4)WindFire

                                UV 365nm 懐中電灯トーチ 紫外線5W

                                 

                                 番外編になります。懐中電灯型の UV トーチは UV レジン塗り残し対策用で使う予定。Amazon には色々な懐中電灯型の UV ランプがあります。これを購入した理由は1本の単三電池または1本の14500充電式電池で駆動する点。しかも5Wだそうです。「単三電池1本で5Wは無理じゃろ」の半分怖いもの見たさと言うのも否定できません。

                                 

                                 実際に試して見ました。まずは単三 NiMH 電池を入れて点灯。暗いです、直視できる暗さです。1.2V の電池で5Wなら4A以上の電流が必要のはず。単三 NiMH じゃ無理ですね。実際に電流を測って見たら 470mA でした。消費電力は 0.5W 程度でしょうか。 UV レジンの硬化も微妙でした。実際には 0.5W で5Wのうたい文句、10倍は盛りすぎだと思います。

                                 

                                 さて次は単三電池と同じ形状の 14500 リチウムイオン電池、これを使って見ました。実際に使ってみると単三 NiMH 電池とは違ってムチャクチャ明るいです。電流を測って見たら 3.85V 1.3A でした。計算すると 5.005W になります。説明書の通り5Wあるんですね。中華製で記載の通りってのを久々に見ました。なら何で単三1本で5Wと書くのかな〜

                                 

                                 14500 リチウムイオン電池を使うと UV レジンはしっかり固まってくれます。小さいので補修用にピッタリ。WindFire は久々のヒットかもしれません。

                                 

                                 

                                 上記が WindFire のスペクトルになります。ピークは 379nm でした。説明には 365nm とありますが実際の波長は若干長いようです。単三 NiMH 電池を使うと 374nm と短くなるので、素子の温度上昇(格子間距離の増大?)とか流す電流が多く(バンドギャップ?)なると波長が長くなるのかも(私の勝手な想像です)。でも 10nm も変化は大きすぎるような.......

                                 

                                以上

                                | 電子工作 | 10:43 | comments(0) | - |
                                SD カードに液晶画面のスクリーンショットを保存
                                0

                                   二日ぶりの問題が解決しました。今、分光分析でもしてみようかと装置を作っている最中です。三日前のブログ(蛍光灯のスペクトル)で紹介した写真、ブログにあげてから気になっていました。デジカメで撮影するしか方法がなかったので、色ズレがすごい事になっています。これが気になってスクリーンショットを SD カードに保存できないかと.......

                                   

                                   考え方としては TFT の各ピクセルの情報を読み出し何らかの画像フォーマットに変換して SD カードに保存ですね。ネットで検索したら create snapshot of 3.5" TFT and save to file in bitmap format ... なる記事を見つけまして。これで紹介されていたコードを試して見ました。

                                   

                                   TFT の種類やライブラリが異なるので当方のハード(ESP32、2.8" SPI TFT)やライブラリー(TFT_eSPI)に合わせて修正する必要がありますが。基本的な考え方は単純で理解できるものでした。

                                   

                                   実際に試したら、何故か SD カードへのアクセスでエラーになるんです。TFT の画像ではなくテストデータを作って BMP ファイルにし保存する分には問題ないのですが。何故か TFT にアクセスし readPixel() を実行すると SD カードへのアクセスでエラーになるんです。この解決方法を探るため原因究明に二日程かかってしまいました。

                                   

                                   原因は、SPI の競合らしいです。私が作っている装置の TFT と SD は CS を除いて共有しています。TFT や SD を単独で動作させるには問題ないのですが SD カードを open したまま TFT にアクセスすると何か変な状態になってしまうようです。調べて見たら TFT への描画命令だと SD と競合しないのですが、TFT からの読み込み命令だと SD と競合してしまいエラーになります。

                                   

                                   そこで苦肉の策として。TFT の読み込みでエラーが発生するのなら、TFT の読み込み処理の後(SD への書き込み命令直前)にTFT へ描画命令を出したら良いのでは? という事で、この方式を実行したら、何と解決してしまったんです。スクリーンショット保存の残り時間を表示するスライダー表示を追加して解決してしまいました。

                                   

                                   

                                   これが SD カードに BMP ファイルとして保存できた記念すべき最初のスクリーンショットになります。オフセット処理もしていない室内灯(LED)のスペクトルの計測結果です。

                                   

                                   

                                   これは若干赤っぽい白色LED(電球色)のスペクトル計測結果です。青色LEDが黄色(赤+緑)の蛍光体を発光させ白色LEDとしているのが分かるスペクトルですね。この計測結果は波長毎の感度補正をしていないので少々歪な分布をしています。これに感度補正を実行すると、

                                   

                                   

                                   こんな感じに綺麗な分布(左右対称ではないが)になってくれます。700nm より長い波長になるとノイズが多くなりますが。これはセンサーに使っている C12880MA の感度が低いので感度特性に合わせるとノイズが大きくなるからです。更に処理を加えると、

                                   

                                   

                                   こんな感じになります。これは8回のサンプリングを加算平均した結果を、さらに重み付き(2次3次)移動平均した結果になります。

                                   

                                   

                                   この画像は前の画像を参考データ(黄線)とし、リアルタイムで計測したデータ(白線)を重ねて表示した時の様子になります。

                                   

                                   

                                   これは別の白色LEDのスペクトルで昼光色と言われているタイプです。4枚目の画像と違うのが判ると思います。

                                   

                                   ちなみに1枚のスクリーンショットを BMP ファイルとして保存するに約7秒ほどかかります。TFT へのアクセスに時間がかかっているようなので readPixel から readRect に変えようかと思ってたりしています。まだ完成まで遠いのでどうなるかは?

                                   

                                  以上

                                   

                                  | 電子工作 | 16:03 | comments(1) | - |
                                  蛍光灯のスペクトル
                                  0

                                     最近ようやく CO2 レーザー加工機に飽きてきました。自作の電子機器の回路基板を入れるケースをレーザー加工機で作っているのですが、肝心の回路基板が無くなってきたのが理由かな。

                                     

                                     で、何か面白い電子回路を作ろうかと。今、挑戦しているのが分光分析装置。秋月電子のサイトを眺めていたら浜松ホトニクス株式会社のマイクロ分光器 C12880MA を見つけました。スペクトル、大学教養課程の実験で太陽光のフラウンホーファー線を見た記憶はありますが、私の人生で分光分析に関連する勉強も仕事も何もなかった分野。これ面白そうだと挑戦する事に。

                                     

                                     CPU に ESP32 を使い、ディスプレーに 2.8" SPI TFT を使うことに。このディスプレーはタッチパネルの機能があったので機械的なスイッチなしの装置に、これ初挑戦。TFT のライブラリーには TFT_eSPI を使っています。で、とりあえずスペクトルの計測ができるようになったのですが。

                                     

                                     

                                     これが自作の装置で計測した蛍光灯のスペクトルになります。水銀の輝線スペクトルが観測されるので蛍光灯は分光装置の波長キャリブレーションに使えそうだな〜と喜んだりしています。

                                     

                                     で、色々と試していたら赤外線領域に変なピークが出るんです。ちょうど水銀を温めるヒーターフィラメントの部分のスペクトルを計測すると、

                                     

                                     

                                    こんな感じに色んなピークが出てくるんです。ヒーターだから赤外線領域に出るんだな〜と思っていました。でもよく考えると熱線(黒体放射)に不自然なピークはありませんよね。何か変です。

                                     

                                     

                                     ピークの波長を調べて見たら上記グラフのようになりました。 600nm 以下の短い波長は同じで 473nm 以外は水銀の輝線スペクトル(253.7, 365.0, 404.7, 435.8, 546.1, 577.0, 579.1 nm)です。ただし 253.7nm は本計測器の計測範囲外で、579.1nm は弱く、しかも本装置分解能が 10nm なので 577nm との分離ができないようです。

                                     

                                     では700nm より長い波長のピークは一体何なんでしょうか。装置のゴーストかな〜 わからん!

                                     

                                    以上

                                     

                                    P.S.

                                     ボタンに表示するラベルの位置の調整に1日、ピークやディップの自動検出に1日、描画のチラツキを抑える Sprite に1日。とまあ気長に作り込んでいる状態。完成はいつになることやら。

                                    | 電子工作 | 11:30 | comments(0) | - |
                                    プリント基板のエッチング(過炭酸ナトリウム)
                                    0

                                       飽きもせずレーザー加工機を使いまくっています。インターネット(ほとんど YouTube ですが)をさまよっていたら、面白い動画「レーザー加工機でオリジナルプリント基板作り Homemade PCB with laser cutter 」を発見。生基板に塗った塗料をレーザーで吹き飛ばし銅箔表面を露出させる方法。

                                       

                                       で、家のレーザー加工機(Beamo)で試して見たんです。

                                       

                                       

                                       これがレーザーで塗料を吹き飛ばし銅箔を露出させた基板。動画では銅箔の露出にクレンザーを使っていましたがメラミンスポンジだけで十分でした。

                                       

                                       次に露出した銅箔をエッチング液で取り除く工程に入ります。で、今日の本題になります。

                                       

                                      ● エッチング液(オキシドール)

                                       

                                       銅箔を腐食させ取り除くエッチング液。昔は塩化第二鉄を使っていたのですが、最近は「塩+クエン酸+オキシドール」を使う様になりました。これもインターネットのお陰ですね。クエン酸やオキシドールはダイソーで手に入るというのが嬉しい限りです。

                                       

                                       このエッチング液、簡単に手に入るのは良いのですが、オキシドールの消費が結構気になるのです。ダイソーで売っているオキシドールは一瓶 100ml。エッチングで一回に使う量は 20ml〜30ml なので3〜5回使える計算になります。一回でエッチングが終われば良いのですが、条件を変えたり、パターンを変更したりと結構な試行があります。なのでオキシドール一瓶は直ぐになくなってしまいます。

                                       

                                      ● オキシドールに代わる物

                                       

                                       オキシドールの消費が多いので代替え品が無いかと探したところ、ダイソーに使えそうな薬品が売っていました。それは酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムです(台所用品)。水に溶かすと炭酸ナトリウムと過酸化水素(オキシドール)になる薬品。モル比で炭酸ナトリウムと過酸化水素が2:3になります。炭酸ナトリウムは余計ですがクエン酸で中和させれば影響無しなのでは。と言う事でオキシドールの代わりに過炭酸ナトリウムを使う事に。

                                       

                                      ● 代替え品のエッチング液

                                       

                                       過炭酸ナトリウム水溶液はモル比で炭酸ナトリウムと過酸化水素が2:3になり、炭酸ナトリウムが余計。これをクエン酸で中和させるので通常よりクエン酸を多く入れる必要があります。幸いなことに炭酸ナトリウムにクエン酸を入れると炭酸ガスが発生します。炭酸ガスが発生しなくなるまでクエン酸を入れ中和し、更にクエン酸を少し足してエッチング液にします。

                                       

                                       計算をすると過炭酸ナトリウム1g に対して 2.45g のクエン酸が中和に必要(ダイソーのクエン酸が無水物として計算)。エッチングでは更にクエン酸濃度を上げるので過炭酸ナトリウム1g に対しクエン酸が 3g〜4g 位が良いのではないかと思う(ここいら辺は適当)。あと 1g 程度の塩ですね(これも適当)。

                                       

                                      ● エッチング

                                       

                                       上記で作った代替え品のエッチング液を試して見ました。

                                       

                                       

                                       写真の様にオキシドールの代わりに過炭酸ナトリウムを使っても問題なくエッチングができる様です。写真では縁が汚くなっていますが。これはレーザー加工機の硬性問題でレーザーヘッド(?)を速く動かしたためシェーディング(ラスター?)位置が綺麗に決まらないためです。

                                       

                                       

                                       これは dxf データで描画した時の様子(レーザー加工直後メラミンスポンジで擦る前)です。ベクトル制御だと結構綺麗に描画できます。

                                       

                                      ● 結果

                                       

                                       銅箔のエッチング液で、オキシドールの消費がハンパないので代替え品として過炭酸ナトリウムを試して見ました。過炭酸ナトリウムでも問題なくエッチング出来る事が確認できました。過炭酸ナトリウムはダイソーで 160g 110円で購入できます。一回に使う量は 2g〜4g なので足りなくなる事は無いと思います。ちなみに Amazon ではもう少し安く購入できます。

                                       

                                      以上、参考まで

                                       

                                      P.S.

                                       使い終わった後のエッチング液はそのまま流してはいけない様です(毒性あり!)。アルミホイルで銅を析出させ濾過水を流すそうですが。私の場合、高吸水性樹脂を使って固形化し燃えるゴミとして出しています。

                                       

                                       

                                      | 電子工作 | 11:31 | comments(0) | - |
                                      カッター安全刃折処理器を作ってみた
                                      0

                                         暇潰しに YouTube をさまよっていたら面白い動画を発見。「【作って損なし】3Dプリンターでカッターの安全刃折り器を作る 」という動画。題名の通り積層型の3Dプリンターでカッターの刃を安全に折って処理する道具。3Dプリンターで作れるのなら、レーザー加工機でも作れるのではないかと挑戦して見ました。

                                         

                                         レーザー加工機を使おうと思ったきっかけは、刃を折る所のスリット。3Dプリンターだと幅1mm以下のスリットって難しいのですよね。レーザーなら 0.2mm の幅で加工できるので結構楽かも、と挑戦して見た訳です。で、実際にはこのスリットで結構てこずりました。

                                         

                                         

                                         これが DesignSpark Mechanical で設計したカッター安全刃折処理器。材料は5mm厚の透明アクリル板を想定。刃を折るスリットは参考動画では2本ですが1本でも大きい刃にも小さい刃にも対応できると考え1つにしています。このスリットは幅 0.5mm で設計。レーザーを照射すると 0.1mm〜0.2mm の隙間ができるので、実質 0.6mm〜0.7mm のスリットになるはず。

                                         

                                         実際にレーザーでスリット加工して見たら

                                         

                                         

                                        上記写真のようにアクリルにレーザー光が入射する部分の幅は設計で 0.5mm なのに 1mm の幅になってしまいました。

                                         

                                         

                                         また、上記写真のようにアクリル板の厚みの中央部分は狭くなり 0.6mm の幅となってしまいました。考えて見たら CO2 レーザーはφ4mm の光束をレンズで収束し 0.1mm 程に絞っているのですから場所によって光束の太さは変化してしまいます。今回はそれを実証したような感じになってしまいました。

                                         

                                         スリットは 0.6mm〜1mm の幅になりましたが、カッターの刃を折る点に関しては問題ないだろうということで1枚目に示した設計で本番加工。

                                         

                                         

                                         こんな感じに出来上がりました。上の蓋の部分がねじ止め。他はジクロルメタンで接着しています。カッターの刃をスリットに差し込んで傾けると簡単に刃が折れ、折れた刃はしっかり中に落ちてくれます。刃が飛んでしまう事もなく安全。結構気に入っています。本体は 50x50x80mm で作っているので容積は十分。折った刃を捨てるのは1年以上先になるでしょう。

                                         

                                         他にどんな安全刃折処理器があるか YouTube で検索して見たら。

                                         

                                        1. カッターナイフの刃折・処理器を作る 
                                        2. カッターナイフの刃を折るにはコレ!安全!簡単!ポキステーション 
                                        3. カッターの紹介 オルファの便利な刃折器 
                                        4. オルファ 安全刃折処理器 ポキ 

                                         

                                        が見つかりました。1は瓶で自作している動画で、3Dプリンtーやレーザー加工機を使わないで作成しています。2〜4は市販品の紹介動画になっているようです。作るより買った方が断然楽ですね(作るより買った方が安い!)。

                                         

                                        以上

                                        | レーザー彫刻 | 11:57 | comments(0) | - |
                                        I2C スキャン専用機を作ってみた
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                                           趣味の電子工作で、以前はパーツを集めてゼロから作っていました。最近では動作に必要なモジュール基板を購入し、それらを配線して出来上がりみたいな感じになっています。ゼロから作る事って殆どありません。

                                           

                                           最近作ったのは電流計(データーロガー)です。とある省エネ型の電子回路で、数秒間隔で起動し作業が終わったらスリープに入り電力を消費しないもの。稼働・スリープを繰り返すので電流はパルス状。この回路の平均消費電流を正確に計測するとなると非常に大変で。とりあえず容量の分かっているバッテリーで稼働させ、終了後のフル充電量で推測しています。

                                           

                                           これだと精度が低いので銅の電気分解(?)を利用した銅クーロメーター(1クーロンで 0.3294mg の銅が析出)を作ってみようかと思った事も。

                                           

                                           1クーロン → 1アンペア秒 なので、例えば平均電流が 50mA の回路を 14時間稼働させると 0.05A*3600sec*14hr → 2520クーロンになり、銅クーロメーターだと陰極板の銅が 2520クーロン*0.3294mg → 0.8301g重くなることになります。できそうだな〜と思っても、私が使っている秤の最小単位は 0.01g。電極の銅板は数十グラムでミリグラムの重量変化を計測。自宅じゃ無理ですな、となった訳です。

                                           

                                           以前はGRAPHTEC社の GL200 を使っていたのですが、これ一番早いサンプリングが 0.1秒なんです。これじゃパルス状の電流変化には無理。しかも14時間連続ならサンプリング数は50万以上になってしまいます。

                                           

                                           そんな訳で電流計を自作する事に(前振りが長いな〜)。で電流計に使おうと思ったモジュールは INA219 です。

                                           

                                           

                                           これが完成した電流計になります。サンプリング周波数は 310Hz で5秒間の最大・平均.最小値を5秒間隔でSDカードに保存します。ローパスフィルターでナイキスト周波数の 150Hz まで落としての計測です。電源にはダイソーのモバイルバッテリーから取り外した 10000mAh の Li-Po バッテリーを積んでいるので1週間程度は連続計測できそう(ゴメン、まだ前振りでした)。

                                           

                                           写真の破線赤丸部分がINA219電流センサーモジュールで秋月電子から購入した物。なかなか便利でもう何個かあっても良いよな〜と思うような物。でも一個千円は..... という事でいつもの中華製。Amazon で検索したら5個 電流センサーモジュール GY-INA219 が見つかりました。5個で ¥2201 は安いです。早速注文。

                                           

                                           届いた物なんですが、 I2C に反応しないものが1個に、計測値がデタラメな物が3枚、残り1枚は計測値が全く動かない物(これもデタラメになるか!)。で、5枚とも全部不良品でした。

                                           

                                           気になったのが I2C に反応しない物。ひょっとして I2C アドレスが違っているのでは。と思い I2cScanner で調べて見る事に。

                                           

                                          秋月電子から購入した物

                                          I2C Scanner

                                          Scanning...

                                          I2C device found at address 0x40  !

                                          done

                                           

                                          Amazon から購入した物

                                          I2C Scanner

                                          Scanning...

                                          I2C device found at address 0x20  !

                                          I2C device found at address 0x40  !

                                          I2C device found at address 0x60  !

                                          done

                                           

                                           なんと I2C アドレスが3個もあります。やっぱり変でした。 I2cScanner を見ると書き込み側のアドレスを送っているだけのようです。なら読み込みは?

                                           

                                           I2C スキャナー、なかなか面白いですね。でも使う度にブレットボードに組み上げるのも面倒。という事で専用の I2C スキャナーを作ってしまう事に。

                                           

                                           ようやく本題に入ります。I2C スキャナーはそう頻繁に使うものでもありません。またスケッチも ArduinoIDE の Wire サンプルにあり、ブレットボードに数分で組み上げる事ができます。なので I2C スキャン専用機は有れば便利だが、無くてもそう困らない程度の物と言うことを最初にお話ししておきます。

                                           

                                          ● I2C スキャナーの回路図

                                           

                                           パーツ箱を見たら ATtiny85 が目にとまったので、これを使う事に。使う度に iMac に接続するのも面倒なので SSD1306 OLED のディスプレイにスキャン結果を表示させて見ましょう。 SSD1306 OLED は I2C デバイスなので同じ I2C バスでスキャンしたら SSD1306 のアドレスも表示してしまいます。そこで I2C バスを計測結果の表示用とスキャン用の2系統に分ける事にしました。計測結果の表示用に使う SSD1306 は ssd1306xled ライブラリーを使って動作させ、スキャン側の I2C バスは SoftI2C ライブラリーを使う事に。

                                           

                                           

                                           

                                           これが回路図になります。ディスプレー側の I2C バスには PB0(SDA), PB2(SCL) を使用し。スキャン側の I2C には PB4(SDA), PB3(SCL) を使っています。後は、いつでもプログラムを変更できるよう ICSP を取り付けています。スキャン側の I2C の端子に関してですが、手持ちの I2C モジュールを調べたら、電源・グランド・SDA・SCL の並びに3種類ある事が判りました。そこで電源 Vcc とGND の切り替えと SDA と SCL を切り替えるスイッチを取り付けています。

                                           

                                          ● I2C スキャナーの配線図

                                           

                                           

                                           これが配線図になります。秋月電子の片面ガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Cタイプ に丁度収まるようにしています。バッテリーの充電モジュールは基板の裏側に取り付けています。

                                           

                                           ICSP に AVR ISP MKII を接続すると電源オフでもプログラマー側から電源が供給され接続しっぱなしでも動作します。プログラム開発に便利。回路の消費電流は 10mA 弱です。

                                           

                                          ● I2C スキャナーの完成品

                                           

                                           

                                           これが完成品になります。文字もレーザーで彫刻しているので、いつものケースより進化しています。

                                           

                                           表示しているスキャン結果は中華製リアルタイムクロック(DS3231) モジュールの I2C アドレスになります。DS3231 のアドレスは 0x68 で、0x57 は同じ基板に乗っているシリアル EEPROM(AT24C32) のアドレスになります。先に紹介した I2cScanner は書き込みアドレスだけのスキャンですが、今回は Read と Write の両方をスキャンしています。

                                           

                                          ● 動作不良モジュールのスキャン結果

                                           

                                           

                                           これが不良品 INA219 モジュールのスキャン結果です。表示を見ると Write だけしかありません。Read には応答してくれないモジュールのようです。本来は 0x40 の一つだけなのですが。3つアドレスがある時点で.....

                                           

                                           発売元に資料を送ったのですが1週間経っても音沙汰無し。コリャ返品だな!

                                           

                                          以上

                                           

                                          P.S.

                                           今回作った I2C スキャン専用機ですが。 ICSP から別のスケッチを書き込んで遊んでいます。I2C スキャンなんて普段は使いませんからね! まるで ATTiny85 版の M5Stack です。

                                           

                                          P.S.2

                                           不思議な事。スキャンする I2C バスでモジュールから GND 線を外しても正常な結果(アドレス)が帰って来ます。Vcc, SDA, SCL が接続されているので、SDA か SCL のどれかから GND に回り込んでいるんでしょうね( DS3231 モジュールだと一瞬だけ LED が点灯するので)。

                                           

                                          P.S.3

                                           モジュールのパワーラインに容量の大きいセラコンが取り付けられているとブラウンアウトリセットがかかり再起動。いちいち再スキャンボタンを押さなくてもスキャンしてくれるのはラッキーです。そういえば 2.7V の BOR フューズ掛かっていたままでした。

                                           

                                          P.S.4

                                           スキャン用 I2C バス、切り替えスイッチを間違えると電源が逆接続になってしまいます。心配なので Vcc に 100mA のポリスイッチを取り付けて見ました(回路図&配線図の緑丸部分)。これで少しは安心。

                                          | 電子工作 | 06:17 | comments(0) | - |
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