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テスター(Component Tester)
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     久々の書き込みになります。ESP8266 で遊んでいたら、何故か JavaScript を勉強する羽目に。この歳になってから新しい言語(?)を勉強するなんて思ってもみませんでした。今日は JavaScript の話になると思うでしょう。息抜き(逃避行動)に YouTubeをみていたら面白い動画が。

     

    ■ Component Tester

     

     YouTube の動画を見ていたら Component Tester なるものが紹介されていました(Multi Function Tester Review and Test )。トランジスターのピン極性が判るのは凄い! いちいちデーターシートを見なくても良いのが素晴らしい。そんな訳で「Longruner トランジスタテスター 日本語マニュアル マルチメーターテスター 1.8inch カラフルディスプレイ LCR-TC1テスター 多機能 TFTバックライト 」を購入してしまいました。

     

    ● 届いた Component Tester

     

     テスターが届いたので早速使って見る事に。でも残念ながら充電量不足でした。この時点で嫌な思いが....

     

     

     充電は意外に早く終わりました。「充電量不足で起動できず&フル充電に要する時間が短い」って問題ありそう!

     

    ● 1時間程度しか使えない!

     

     フル充電で計測を開始するとバッテリー電圧は 3.95V で2〜3回使っただけで 3.7V まで低下します。更に十数回使うと 3.5V まで低下。その後、30分位使うとバッテリーがエンプティになってしまいました。

     いくらなんでも稼働時間が短すぎます。そこで中を開けバッテリーを確認して見ました。

     


     中に入っていたリポバッテリーは 350mAh の物でした。一応、保護回路が入っているんですね(保護回路が無いと販売できない法律が有ったような気がします)。写真だと判りませんが非常に薄く(2.7mm)、見るからに非力。どう考えても容量が 350mAh あるとは思えません。そこでフル充電してから 200mA 定電流で 2.7V になるまで放電試験を行って見ました。結果、容量は 181mAh 。その後、充電を行い、充電容量は 156mAh です。実際のバッテリー容量は表記容量の半分でしょうか。中華製によくある話。それでも稼働時間が1時間と言うのは変ですね。

     

     電圧を計測しながら(意図的では無いです。たまたまテスターを取外さなかっただけ)バッテリーを取り外そうとしたら。テスターの計測値がコロコロ変わるんです。やっぱりなんか変なバッテリーです。


    ● バッテリーを交換

     

     付属していたバッテリーが使い物にならない。と言う事でバッテリーを交換する事に。容量確認済みの 700mAh のリポバッテリーに交換して見ました。

     

     

     交換した方のリポバッテリーの厚みは前の物より3〜4倍程あります。うまく入るか心配したのですが何とか収めることができました。保護回路が付いていないバッテリーのような気がします。まあ、大丈夫でしょう。

     フル充電後に計測を開始するとバッテリー電圧は 4.15V で30分以上連続で使ってもバッテリー電圧は 4V を切る事はありませんでした。やはり付属のバッテリーに問題がある様です。

     

    ● 意外に正確!

     

     まず最初にインダクターの試験を行って見ました。

     


     左側は 470μH のインダクターで、右が 1mH のインダクターです。中々の値を計測しています。意外に正確な値を計測してくれるのでは無いでしょうか。ただ最小が 0.01mH なので少々不満はあります。

     

    ● トランジスターは

     


    これは MOS FET の 2N7000。最近は I2C のレベルシフターに使いました。

     

     

    これは PNP トランジスター定番の 2SA1015。意外に hFE が大きいんですね!

     

     

     これは大電流用の MOS FET の SUP85N15 です。ソースドレイン間のボディーダイオードのVfが結構小さいですね。秋月電子で1個40円だったので大量に購入した物です(メモを見たら 2007年に購入していますね)。

     

    ● トライアックは無理でした!

     


    トライアックは抵抗として認識されるようです。でも、

     

     

    サイリスターは認識できています。何が違うんでしょうか。

     

     

    これはトリガーダイオード。普通の123端子では認識できないようです。

     

     

    トリガーダイオードを下の KAA 端子で計測すると定電圧ダイオードとして認識されるようです。この端子は30Vまで計測できるらしいです。

     

    ● LED その他

     


    一般的な赤色LEDです。

     

     

     これはレーザーダイオード。ダイオードが2つあります。左がレーザーダイオードで右がフォトダイオードなんでしょう、多分。

     

     

     これは紫外線LEDです。下のダイオードが紫外線LEDで、上のダイオードはたぶん保護ダイオードなのでは? LED の逆耐圧は小さいので付いているんでしょうね。

     


     これは磁気抵抗素子。抵抗が2つと認識されるようです。

     

    ● 2SK30A

     

     接合型のFETで比較的頻繁に使う 2SK30A なんですが。ソースとドレインが対称構造で作られているので区別が無いのです。だから回路を組み立てる時はソースとドレインを逆にして使うこともあります。まあソースとドレインが対称構造になっている保証も無いので、間違っているのかも知れません(これまでソースとドレインを反対にして困った事は無い)。で、そんな理由から今回購入したテスターが 2SK30A のピン極性を判別できるのか興味がある訳です。

     

     

     写真はFETの向きを反転させて計測した時の様子。向きを反転させても結果は同じでソースとドレインの区別ができない結果になっています。

     

    ● 2桁番号のトランジスター

     

     最近のトランジスターの型番は4桁(2SC1815 etc)ですが、半世紀も前だと2桁の桁番号が普通。そう言えば何個か残っているな〜と思い出しチェックして見る事に。ちなみに初めて買ったトランジスターは 2SB110 でした。「初歩のラジオ」で定番の石で、田舎の電気屋(教材屋さん)でも売っていたのが懐かしいです。

     

     2桁番号、最初は 2SB56 です。トランス (ST32) を使ったプッシュプルのアンプを作ったのを覚えています。

     

     

     半世紀前のトランジスターって足が長いですね! hFE が 69 なのでまだ十分使えます。驚くのが Vbe で 223mV と非常に低いです。ゲルマニュウムトランジスターなのが良く判ります。そう言えば 1N60 が有ったはず。後で試して見ましょう。

     

     ラジオに使うのが 2SA タイプ。 2SA30 とか 2SA31 が残っていたので試してみます。

     

     

     左側が 2SA30 でラジオ(中波)の周波数変換用に使われた石。右が 2SA31 で455KHz の中間周波数増幅用に使われた石です。2SA31 の Vbe が 158mV なのに驚きます。 Iceo も 10μA 台なので昔は優秀だった石なのでは(今の石は計測不能のはず)。

     

     2SC タイプで残っていたのが 2SC68 。何故か結構沢山在庫しています(ジャンクですが)。何に使っていたのか定かではありませんが、アマチュア無線用の何か作っていたように思えます。

     

     

     2桁台のトランジスタ、電流増幅率(hFE) は 100 前後だったんですね。2SC68 はシリコンプレーナー型なので Vbe は 731mV です。

     

     最後に 2SD タイプと思っていたのですが、残念ながら 2SD タイプで2桁番号が残っていませんでした。2桁番号では無いですが 2SD142 が残っていたはず。低周波のパワートランジスタなんですが 3.5MHz の送信機に使った記憶があります。

     

    ● 昔の定番トランジスター

     

     ジャック箱を漁っていたら懐かしいトランジスターが出てきました。 2SC372 とか 2SC828 です。

     


     これは 2SC372 の計測結果になります(今だったら 2SC1815 なんでしょうね)。帽子のツバの様になっているタイプって結構珍しい様な気がします。 2SC372 は高校から大学の頃に使っていたような気がします。この後は 2SC945 になったような気がします。この頃は秋月電子で売っている物しか使わないようになったので、特に何かを選ぶなんて.....

     


     これは 2SC828 です。増幅率が大きいので重宝したような気がします。

     

    以上

     

    P.S.
     エサキダイオードをテスターで試して見たら認識できませんでした。しかも途中から Vf = 0mV との表示が。エサキダイオードが壊れてしまったようです(残念、勿体無いな〜)。


     

    | 電子工作 | 17:09 | comments(0) | - |
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